塩ビは耐食性、加工性、コストにおいてバランスが取れた代表的な熱可塑性プラスチックです。
酸、アルカリ、塩類、油脂などに対して安定した性質を有し、機械的強度にも優れているため、各種科学装置にも安定して使用できます。
塩ビ(PVC)加工・特徴
目次
塩ビとは
塩ビの長所、短所、用途
塩ビの種類
呼称 | 色 | 材料形状 |
通常グレード | グレー、透明 | 板、丸棒、パイプ |
通常グレード(スモーク板) | ブラウンスモーク、グレースモーク | 板 |
通常グレード(カラー板) | アイボリー、乳半、黒、白、赤、青、黄、赤半透明、青半透明 ほか各色 | 板 |
通常グレード(マット材) | 片面マット、両面マット(透明、黒色、白色) | 板 |
耐熱グレード | ダークグレー、透明 | 板、丸棒 |
制電グレード | 透明、ブラウンスモーク、グレースモーク | 板 |
塩ビの加工方法
プラポートでは工作機械を使用した切削加工で塩ビの各種部品を受注製作しています。
切削加工とは、ドリルやエンドミルなどの工具を使用して表面を削ったり、穴をあけたりして必要なサイズ、形状に成形する加工方法です。
金型が必要ないため、低コストで1個から精密部品を製作することができます。
塩ビの各種加工には、板・丸棒の形状に成形された材料を使用します。
マシニング加工では主に板・ブロックを材料としています。
材料を固定し、工具を動かして表面を削ったり穴をあけたりすることで精密部品を製作します。
旋盤加工では主に丸棒の材料を使用します。
回転させた材料に工具を当てることで形を削っていきます。
加工手順(マシニング加工)
一例として、右の加工品を製作する場合の手順をご紹介します。
1.プログラムの用意加工する製品の図面を基にNCデータを用意します。 |
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2.材料の用意この製品は素材の厚さt12を使用するため、板厚12mmの塩ビ板材を用意します。 3.マシニング加工材料をマシニングセンタにセットし、NCデータ通りに切削加工を行います。 4.仕上げ・検査加工後はバリを排除したり、面取り指示がある場合はそれに応じた仕上げを行います。 |
加工範囲
材料が用意できるサイズであれば加工が可能です。
最大の材料サイズは厚みによって異なりますので、規格サイズ表をご参考ください。
▶ 材料の規格サイズ表はこちら
プラスチック加工なら株式会社プラポート
塩ビ板・丸棒の規格サイズ
【板】塩ビ板 通常グレード グレー 規格サイズ
板厚 | 幅×長さ (単位:mm) | |
t1、t1.5 | 1000×2000 | |
t2 ~ t20 | 1000×2000、1212×2424 | |
t25 | 1000×1000、1000×2000、1212×2424 | |
t30 ~ t110 | 500×1000、1000×1000、1000×2000 |
◆主な取扱いメーカー タキロンシーアイ(ET1980(押出) / T938(プレス) )、三菱ケミカル(ヒシプレート)
【板】塩ビ板 通常グレード 透明 規格サイズ
板厚 | 幅×長さ (単位:mm) | |
t0.8 | 910×1820 | |
t1、t1.5、t2、t4 | 910×1820、1000×2000 | |
t3、t5 | 910×1820、1000×2000、1212×2424 | |
t6、t8、t10、t15 | 1000×2000、1212×2424 | |
t20 | 1000×1000、1000×2000、1212×2424 | |
t25 | 1000×1000、1000×2000 | |
t30、t40 | 500×1000、1000×1000、1000×2000 |
◆主な取扱いメーカー タキロンシーアイ(ESS8800A(押出) / RTS110PE(連続プレス))、三菱ケミカル(ヒシプレート)
塩ビ板グレー、塩ビ板透明以外の規格表はこちら > カットプラドットコム(外部リンク)