ポリプロピレン(PP)は安価で耐薬品性に優れる汎用プラスチックです。似ている樹脂にポリエチレン(PE)が挙げられますが、PPはPEより比重が軽く、強度に優れ、融点が高いという特徴があります。主に自動車部品、家電部品、日用品、その他工業用途に幅広く使用されています。
ポリプロピレン 加工
目次
ポリプロピレンの加工方法
プラポートでは工作機械を使用した切削加工でポリプロピレンの各種部品を受注製作しています。
切削加工とは、ドリルやエンドミルなどの工具を使用して表面を削ったり、穴をあけたりして必要なサイズ、形状に成形する加工方法です。
金型が必要ないため、低コストで1個から精密部品を製作することができます。
工作機械を使用した切削加工のほかに、ポリプロピレンでは溶接加工・曲げ加工が可能です。
ポリプロピレンの各種加工では、板・丸棒の形状に成形された材料を使用します。
マシニング加工では主に板・ブロックを材料としています。
材料を固定し、工具を動かして表面を削ったり穴をあけたりすることで精密部品を製作します。
旋盤加工では主に丸棒の材料を使用します。
回転させた材料に工具を当てることで形を削っていきます。
加工手順(マシニング加工)
一例として、右の加工品を製作する場合の手順をご紹介します。
1.プログラムの用意加工する製品の図面を基にNCデータを用意します。 |
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2.材料の用意この製品の厚みは81mmですので、それより上の板厚規格=100mmのポリプロピレンの板材(ブロック材)を用意します。 3.マシニング加工材料をマシニングセンタにセットし、NCデータ通りに切削加工を行います。 4.仕上げ・検査加工後はバリを排除したり、面取り指示がある場合はそれに応じた仕上げを行います。 |
加工範囲
材料が用意できるサイズであれば加工が可能です。
最大の材料サイズは厚みによって異なりますので、規格サイズ表をご参考ください。
▶ 材料の規格サイズ表はこちら
ポリプロピレンとは
ポリプロピレンの長所、短所、用途
プラスチック加工なら株式会社プラポート
ポリプロピレン板・丸棒の規格サイズ
ポリプロピレン板 ナチュラル色 規格サイズ
板厚 | 幅×長さ (単位:mm) | ![]() |
t1 ~ t8 | 1000×2000 | |
t10 ~ t40 | 500×1000、1000×1000、1000×2000 | |
t45 | 500×1000、1000×1000 | |
t50 | 500×1000、1000×1000、1000×2000 | |
t60 ~ t100 | 500×1000、1000×1000 |
ポリプロピレン丸棒 ナチュラル色 規格サイズ
外径 | 長さ (単位:mm) | ![]() |
φ10 ~ φ200 | 1000L |