ベークライトは電気的特性に優れ電気絶縁材料として最もスタンダードな積層板です。
機械的強度、電気絶縁性や耐熱性の特性を活かし、電気部品、半導体、建材など様々な分野で利用されています。
このページではベークライト(PF/PL樹脂)の加工方法や当社での加工事例、特徴や用途についてご紹介します。
ベークライトとはエンジニアリングプラスチック(エンプラ)の一つで、基材にフェノール樹脂を塗布した素材です。フェノール樹脂は機械的強度、電気絶縁性、耐酸性、耐水性、耐熱性(120℃)に優れます。耐アルカリ性は劣ります。
原料のフェノール樹脂を紙に塗布して、熱によって硬化させたベークライトを 紙ベークライト(紙ベーク)と言います。
また同じようにフェノール樹脂を布に塗布して、熱によって硬化させたベークライトを布ベークライト(布ベーク)と言います。
紙ベークを布ベークを比べると、布ベークの方が高価になります。
世界で初めて植物以外の原料により人工的に合成されたプラスチックです。
紙ベークは電気絶縁に優れ、布ベークは耐衝撃性が優れます。
但し、ベークライトは紙や布を基材にしている為、吸水しやすいので注意が必要です。
プラポートでは工作機械を使用した切削加工でベークライトの各種部品を受注製作しています。
切削加工とは、ドリルやエンドミルなどの工具を使用して表面を削ったり、穴をあけたりして必要なサイズ、形状に成形する加工方法です。
金型が必要ないため、低コストで1個から精密部品を製作することができます。
ベークライトの切削加工では、板・丸棒の形状に成形された材料を使用します。
マシニング加工では主に板・ブロックを材料としています。
材料を固定し、工具を動かして表面を削ったり穴をあけたりすることで精密部品を製作します。
旋盤加工では主に丸棒の材料を使用します。
回転させた材料に工具を当てることで形を削っていきます。
弊社の加工機械の加工範囲と注意事項は加工方法の各ページからご覧になれます。
▶マシニング加工
▶ルーター加工
▶旋盤加工
最大の材料サイズは厚みによって異なりますので、規格サイズ表をご参考ください。
▶ 材料の規格サイズ表はこちら
板厚 | 幅×長さ (単位:mm) | 該当種類 |
t1、t1.5、t2 | 1020×1020 | ・紙ベークライト ナチュラル色 ・紙ベークライト 黒色 ・布ベークライト ナチュラル色 |
t3 ~ t50 | 1020×1020、1020×2040 |
ベークライト丸棒の規格表はこちら > カットプラドットコム(外部リンク)