PPS樹脂は高い機械的強度、高い耐薬品性、優れた寸法安定性、電気絶縁性を活かし 電気、電子、自動車、化学機械の部品に用いられています。
このページではPPSと呼ばれるプラスチックの加工方法や当社での加工事例、PPSの特徴や用途についてご紹介します。
【長所】
・耐熱性に優れる(融点:280℃、熱変形温度:260℃、連続使用温度:220℃)
・耐薬品性に非常に優れ、有機酸や塩酸、硫酸のような無機強酸、強アルカリにも侵されない
・高強度、高剛性を有し、耐疲労性、耐クリープ性にも優れる
・吸水性、線膨張係数が低いため寸法安定性に優れる
プラポートでは工作機械を使用した切削加工でPPS樹脂の各種部品を受注製作しています。
切削加工とは、ドリルやエンドミルなどの工具を使用して表面を削ったり、穴をあけたりして必要なサイズ、形状に成形する加工方法です。
金型が必要ないため、低コストで1個から精密部品を製作することができます。
PPSの切削加工では、板・丸棒の形状に成形された材料を使用します。
マシニング加工では主に板・ブロックを材料としています。
材料を固定し、工具を動かして表面を削ったり穴をあけたりすることで精密部品を製作します。
旋盤加工では主に丸棒の材料を使用します。
回転させた材料に工具を当てることで形を削っていきます。
弊社の加工機械の加工範囲と注意事項は加工方法の各ページからご覧になれます。
▶マシニング加工
▶ルーター加工
▶旋盤加工
最大の材料サイズは厚みによって異なりますので、規格サイズ表をご参考ください。
▶ 材料の規格サイズ表はこちら
板厚 | 板厚許容差 | 定尺サイズ | |
0.5mm | ±0.025 | 500×500 | |
0.8mm | ±0.04 | ||
1mm | ±0.05 | ||
2mm | ±0.1 | ||
6mm、10mm、15mm | -0 +3.0 | 500×1000 | |
20mm、25mm、30mm | -0 +4.0 | ||
40mm、50mm | -0 +5.0 | ||
60mm、80mm | -0 +6.0 |
外径(φ) | 外径許容差 | 定尺サイズ | |
φ20mm、φ25mm、φ30mm、φ40mm、φ50mm、φ60mm | -0 +3.5 | 1000L | |
φ80mm、φ100mm | -0 +4.0 | ||
φ120mm | -0 +5.0 | ||
φ150mm | -0 +6.0 |