耐候性に優れた樹脂ーMC801・ポリカーボネート(PC)・アクリルー

耐候性とは、太陽光・温度・湿度・雨等の屋外の自然環境に耐えうる性質であることをいいます。
よって屋外で使う樹脂部品には、材料となる樹脂に耐候性が必要になります。

耐候性に優れた樹脂として挙げられるものに、MCナイロンの耐候グレード(MC801)とポリカーボネート(PC)、アクリルがあります。

各樹脂の違いに着目して比較してみましょう。

材料ごとの耐候性の違い

【MCナイロン(MC801)】
MCナイロンには様々な特性に優れたグレードが存在します。
MC801は耐候性に優れたグレードで、黒に近い濃灰色のエンジニアリングプラスチックです。
耐候性に優れていますが、MCナイロンの性質上吸水性が大きいため、雨などが直接当たる場所では寸法変化に注意が必要です。

機械的強度に優れる為、屋外で使用される搬送機械等の各種部品や軸受け、スライドプレート等に使用されます。

▶MCナイロンの詳しい特徴・グレードと加工方法・事例についてはこちら

【アクリル】
アクリルは耐候性に優れるほか、ガラスを凌ぐ透明度を持つ材料であることが大きな特徴の汎用プラスチックです。
加工の自由度が高い等の利点もありますが、可燃性で摩擦に弱く割れやすい、という欠点があります。
火を扱う近くで使用する際には、アクリルはおすすめできません。

加工の自由度も高い材料の為、水族館の水槽をはじめ、コンビニエンスストアなどの看板や自動車のテールランプ、携帯電話の表示窓、液晶ディスプレイ(LCD)用バックライトの導光板などさまざまな用途に使用されています。

▶アクリルの詳しい特徴・グレードと加工方法・事例についてはこちら

【ポリカーボネート(PC)】
ポリカーボネートは耐候性に優れ、樹脂の中で最高の耐衝撃性を持っているエンジニアリングプラスチックです。
燃えにくく、アクリル程ではありませんが透明度も高い樹脂です。
耐薬品性は悪く、衝撃には強いですが表面に傷がつきやすいといった欠点があります。

その強度と透明度から、建材から産業機械カバーなどの幅広い用途で使用されています。

▶ポリカーボネートの詳しい特徴・グレードと加工方法・事例についてはこちら

 

 

材質決定は何を基準に決めるべきか?

耐候性に優れた樹脂でも、種類ごとに特徴があります。
作る加工品が何に使うものであるのか、何を重要視するのかをよく考えて選ぶのが良いでしょう。

材料の色は透明である方がよいのか、正確な寸法が必要なものなのか、衝撃が加わるような場所なのか等、使う場所や状況に合わせて材料を選ぶ必要があります。
より詳しい各樹脂の情報が必要であれば、各樹脂のリンクに飛んでみて下さい。

機械部品の樹脂加工

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