樹脂は基本的に「絶縁性」を備えています。
中でもベークライトは特に「絶縁性」に優れている素材で、電子部品やプリント配線基板などに使用されます。
絶縁というのは「電気を通しにくい」ということです。通電による影響を防止するために必要な性質です。
但しそれは電気を遮断することにより、静電気が蓄積しやすい性質であるともいえます。
静電気は用途によってはホコリの付着や静電気障害などの問題になることがあります。
それに対し「帯電防止グレード」や「導電グレード」は文字の通り「帯電を防止する」「電気を通す」という性質を持たせた樹脂のグレードです。
平たく言うとどちらも「静電気を防止する」という意味で同じですが、それぞれのグレードが個々として存在します。
それでは「帯電防止グレード」と「導電グレード」は一体なにが違うのでしょうか?