ポリエチレン 加工

１．ポリエチレンとは？
２．ポリエチレンの長所、短所、用途
３．ポリエチレンの加工方法
４．切削加工（マシニング加工）の手順
５．ポリエチレンの加工事例
６．プラスチック加工に関するご相談・お問合せ【単品から量産まで】
７．ポリエチレン板・丸棒の規格サイズ

ポリエチレン（PE）は汎用プラスチックの一つで乳白色のワックスのような感じのプラスチックであり、ポリ塩化ビニルと共に熱可塑性樹脂の双璧です。
無色半透明の可燃性物質、耐薬品性、電気絶縁性、防湿性、耐寒性等の特性を備えています。
また加工性が高く、工業用材料から日用品等で活躍しています。例えば絶縁材料、容器、パッキンに用いられています。

【長所】
・比重が0.91～0.96程度で水より軽い
・耐水性良好
・耐薬品性
・電気絶縁性

【短所】
・表面がやわらかいため衝撃による割れには強いが、その反面キズは付き易い
・薬品に強いため、接着や印刷には不向き
・太陽光、紫外線に弱いため屋外で使用すると劣化し割れが発生する

【用途】
食品機械部品、ローラー、包装材料、食器、まな板、フィルム、電線被覆、電波機器用品

プラポートでは工作機械を使用した切削加工でポリエチレンの各種部品を受注製作しています。
切削加工とは、ドリルやエンドミルなどの工具を使用して表面を削ったり、穴をあけたりして必要なサイズ、形状に成形する加工方法です。
金型が必要ないため、低コストで１個から精密部品を製作することができます。

ポリエチレンの各種加工では、板・丸棒の形状に成形された材料を使用します。

マシニング加工では主に板・ブロックを材料としています。
材料を固定し、工具を動かして表面を削ったり穴をあけたりすることで精密部品を製作します。

旋盤加工では主に丸棒の材料を使用します。
回転させた材料に工具を当てることで形を削っていきます。

*動画内で使用している材料はMCナイロンです

加工手順（マシニング加工）

一例として、右の加工品を製作する場合の手順をご紹介します。 １．プログラムの用意 加工する製品の図面を基にNCデータを用意します。 この時点で加工に使用する工具、工具の動く方向、速度、回転数などの加工条件を設定します。
２．材料の用意 この製品の厚みは35mmですので、板厚35mmのポリエチレンの板材（ブロック材）を用意します。 加工代を考慮して少し大きめの幅・長さ（98×184程度）にカットしたものが材料となります。 ３．マシニング加工 材料をマシニングセンタにセットし、NCデータ通りに切削加工を行います。 マシニングセンタには「ATC」と呼ばれる自動工具交換装置が付いているので、設定したNCデータに応じて工具を自動で交換します。 ４．仕上げ・検査 加工後はバリを排除したり、面取り指示がある場合はそれに応じた仕上げを行います。 最後に寸法、穴径などが正しく加工できているか検査を行います。

材料が用意できるサイズであれば加工が可能です。
最大の材料サイズは厚みによって異なりますので、規格サイズ表をご参考ください。
▶ 材料の規格サイズ表はこちら

※形状、サイズによっては対応できかねる場合がございます。まずはお気軽にお問い合わせください。

株式会社プラポートは創業30年のプラスチック加工メーカーです。
幅広い樹脂、加工に対応しており、月間１万個以上のプラスチック製品を生産しています。

PDF図面のお見積りは2時間以内で回答致します。
プラスチック部品のコストダウンや金属部品の樹脂化など、プラスチック加工のことならプラポートにご相談ください！

ポリエチレン板 白色　規格サイズ

板厚	幅×長さ (単位:mm)
t1 ～ t8	1000×2000
t10 ～ t30	500×1000、1000×1000、1000×2000
t35	500×1000
t40 ～ t50	500×1000、1000×1000、1000×2000
t60	500×1000、1000×1000
t80 ～ t100	500×1000

ポリエチレン丸棒 白色　規格サイズ

外径	長さ (単位:mm)
φ10 ～ φ200	1000L